コスタリカ ハーモニー レッドハニー

コスタリカ ハーモニー レッドハニー



2018年設立のマイクロミル

ハーモニー ミルは、2018年に新たに設立されたマイクロミルです。両親の代から近隣のドタ農協へチェリーを納めており、関係性も深かった事から近年までミルの設立をしておりませんでした。ギジェルモさんにとって1つの転機となったのは、近隣でファラミ マイクロミルとして自身のコーヒーを生産する兄弟ファン・ファジャスさんの存在です。兄のコーヒー生産に懸ける情熱やマイクロミルだからこそできる卓越した品質、価値と言うものに大きな影響を与えられ、ギジェルモさん自身もマイクロミルを建て自分自身の名でコーヒーを生産する決意をしました。ミルと農園の名前は設立時に子供たちが付けてくれた名前で、コーヒーの風味だけでなく家族の幸せを願って、ハーモニー マイクロミル、バランス農園と名付けられました。

設備を補う手間暇

ハーモニー マイクロミルは非常にシンプルな設備で構成され、ミューシレージリムーバーや発酵槽などは無く、果肉除去機によるオールハニープロセスでコーヒーを生産しています。収穫したチェリーはトラックの荷台に積まれミルに運ばれると、ドラム缶で作ったタンクに水と共に少しずつ流し込んでいきます。この際に比重の軽いチェリーや枝葉を表面に浮かせて取り除き、比重の重いチェリーのみに選別されます。その後、パルパーで果肉除去されたウェットパーチメントは、アフリカンベッドに運ばれ乾燥工程に移ります。ドラム缶を使用した簡易な設備でトラックいっぱいに積まれたチェリーのフローターを取り除く作業は、非常に時間が掛り効率も悪いですが、これを行う事できちんとマイクロロットとしての熟度を担保し、手間を掛けて真面目に品質に向き合っています。

複雑な風味を生み出す独自の乾燥方法

また、乾燥工程においてハーモニーでは、独自の方法を採用しています。通常、乾燥においてはウェットパーチメントのみをアフリカンベッドで乾燥させることが通例ですが、ハーモニーでは果肉除去で除去した果肉を洗浄し、パーチメントと混ぜ込んでアフリカンベッドで乾燥を行っています。こうする事で、わざとミューシレージや果肉の発酵によるパーチメント表面の反応ムラを生み出し、生豆1粒1粒が持つ風味に僅かな違いを生み、風味に多層性や複雑さを与えています。特にこの乾燥方法によって、レーズンの様な甘く熟した香りが加わり、通常のレッドハニーでは再現できない風味を生み出しています。ハーモニー ミルは、2018年に操業した新しいマイクロミルですが、オーナーのギジェルモさんの20年以上にわたるコーヒー生産ノウハウや兄・ファン・ファジャスさんのファラミの協力、そしてその名前の通り独自の乾燥方法が生み出す風味の多層的な“バランス”と“ハーモニー”で注目されているマイクロミルです。


  • 生産国:コスタリカ
  • エリア:タラス、ドタ、サンタマリア
  • 農園名:ハーモニー ミル/バランス農園
  • クロップ:2021-2022
  • 標高:1,750m~1,800m
  • 品種:レッドカトゥアイ&イエローカトゥアイ
  • 生産処理:レッドハニー(パルプをミックス)
  • 焙煎度:中