カンデリージャ ハニー
コスタリカのコーヒーは現在、全生産量のうち約半数がスペシャルティコーヒーとして市場に供給されています。1992年よりアラビカ種のみの栽培が法律によって定められましたが、当時はチ
ェリーの買取価格やピッカーの待遇などは不十分でした。その状況を打開しようと2000年代前半に生まれたのがマイクロミルです。家族や親族での小規模なウェットミルをつくり、コーヒーの栽培から生産処理、乾燥まで一貫した管理を行い、高品質なコーヒーをより高価格で販売することが可能になりました。それまでの大規模ミルにはなかったハニーやアナエロビックプロセスのコーヒーもこのマイクロミルにおいて実験的に取り組まれ、やがて消費国へも浸透していきました。
カンデリージャはいくつかの小規模生産者が共同で立ち上げ2000年にスタートしたマイクロミルで、コスタリカでのスペシャルティコーヒーの先駆け的な存在でした。2004年には日本へコーヒーを輸出し始めました。毎年継続して素晴らしい品質のコーヒーを安定して生産することができる秘訣は、伝統的な方法に頼るだけではなく、常に新しいマイクロロットを追及していくことだと言います。農園の土地に適した品種を試験しつづけ、現在ではカトゥーラを中心にカトゥアイ、ティピカ、ゲイシャを栽培し、新しい生産処理にも積極的にトライしています。2022年からはミルのマネジメントは第二世代へと引継がれ、さらなる活躍が期待されます。
- 生産国:コスタリカ
- エリア:タラス
- 生産者:カンデリージャ(ウェットミル)
- クロップ:2023-2024
- 標高:1,450m~1,750m
- 品種:カトゥーラ
- 生産処理:ハニープロセス
- 焙煎度:中